皆さんはANA航空券の購入において、ベストな購入方法を選択できているでしょうか!?
航空券の購入方法は主に
- 有償(クレジットカード)での購入
- スカイコインでの購入
- 特典航空券
- 一緒にマイル割での購入
などがあります。
特典航空券以外の購入ではフライトでマイルを獲得できますし、有償での購入以外はマイルが必要(スカイコインもマイルからの交換を前提)となります。利用運賃や利用者のステータスによって獲得できるマイル数は違いますし、1マイルの価値をどのように考えるかなどによってもベストな購入方法は変わってきます。
航空券の購入時に毎回そんな計算をするのは面倒なので、今回、獲得するマイル数、マイル単価の考え方も含めてどの購入方法がベストかどうか?を比較出来るツールを作成しましたので、ANA特典航空券の発券、ANA航空券の購入の前に、是非ご利用頂ければと思います。
はじめに
今回のツールを紹介する前にちょっと質問です。
あなたはANAカードゴールドを持っているANAマイレージクラブの一般会員。陸マイラーで、LINEポイントルートを利用して81%の交換レート(1マイル=1.23円)でポイントをマイルに交換しているとします。
家族4人で羽田から那覇へ旅行を検討しており、航空券は旅割で1人往復25,000円、特典航空券の時期はレギュラーシーズン(必要なマイル数は往復18,000マイル)だった場合に、どのような購入方法がいいかすぐに答えられるでしょうか?
なかなか難しいですよね、私にはすぐに答えられません。(笑)
いろいろなことを計算すると、このケースでは、ANAマイルの価値を獲得時の単価(1マイル=1.23円)と考えた時は「スカイコイン」での購入がよく、一般的なマイル価値(1マイル=2円)と考えた時は「有償(クレジットカード)での購入」での購入がよくなります。
この回答を一発で導き出すのが、今回作成した各購入方法での実質負担額を計算して比較する「ANA航空券購入費用比較ツール」です。
なお、今回のツールは羽田空港サーバーさんの以下記事公開後にTwitterでリクエストしていただいたので作成してみました。JAL、BAの計算は面倒でやめましたが、以下記事を読めばより理解が深まると思います。
ANA購入費用比較ツール
さて、
「本ツールでどのような計算をするか?」
ですが、検索条件として出発地、目的地、有償時の購入費用を入力し、マイルの利用、積算に必要な情報を選択することで、各購入方法で使用するマイル数、獲得マイル数を算出し、そこからマイルを現金換算した時の実質負担額を計算して表示します。
上手く説明出来ないので、先ほど出した例で、実際の画面をみていきましょう。(笑)
検索条件
まずは検索画面です。検索条件で入力必須なのは出発地、目的地、往復運賃です。出発地や目的地はひらがなでも漢字でも3レターコードでも構いません。往復運賃には人数分合算した金額を入力してください。それ以外は初期値を選択状態としているので、必要に応じて変更してください。
選択項目の初期値は以下を設定しています。
利用人数:1名
カード:マイレージクラブ
ステータス:-
利用運賃:運賃7/L/K
シーズン(特典):レギュラーシーズン
シーズン(一緒にマイル割):通常
マイル単価:LINEポイントルート(81%=1マイル1.23円)
検索結果
続いて、検索結果です。検索条件に入力した情報より算出した実質負担額を表示します。
出力内容について、ポイントだけ簡単に説明していきます。
支払
運賃/マイル数:検索条件で選択したシーズン(特典)、シーズン(一緒にマイル割)より算出した特典航空券に必要なマイル数、一緒にマイル割の同行者の運賃です。
スカイコイン倍率:検索条件で選択したカード、ステータスにおける最大(50,000マイル以上)交換時の倍率を算出しています。
必要マイル数:スカイコインは全てマイルからスカイコインに交換することを想定して算出しています。
マイル単価:検索条件で選択したマイル単価としています。
実質運賃支払額:現金(クレジットカード)支払分に必要マイル数×マイル単価を足したものです。
獲得
搭乗マイル(本人):検索条件で選択したカード、ステータス、利用運賃から算出した、本人の獲得マイル数です。特典航空券、一緒にマイル割ではマイル積算されません。
搭乗マイル(同行者):検索条件で選択した利用運賃から算出した、同行者の獲得マイル数です。同行者の方はマイレージクラブ会員、ステータスなし(ボーナスマイルなし)として計算しています。一緒にマイル割で同行者は75%の搭乗マイルが積算されます。
カード決済マイル:カード決済マイルはANA系のカード支払いを想定し、一律2%還元として計算しています。
合計獲得マイル:搭乗マイル(本人)+搭乗マイル(同行者)+カード決済マイル です。
マイル単価:支払と同様で検索条件で選択したマイル単価としています。
実質収入金額:合計獲得マイル×マイル単価 としています。
合計
実質運賃支払額 – 実質収入金額となります。
上記例では、獲得するマイル数、使用するマイル数、マイル単価を考慮した、実質負担額は
有償(クレジットカード)での購入:89,826円
スカイコインでの購入:69,161円
特典航空券:88,560円
一緒にマイル割での購入:82,935円
となり、スカイコインでの購入が最もお得なことが分かります。
マイル単価を2円計算とした場合は以下のようになります。
有償(クレジットカード)での購入:83,456円
スカイコインでの購入:112,456円
特典航空券:144,000円
一緒にマイル割での購入:86,024円
有償(クレジットカード)での購入が最もお得になることがわかりますよね。そのほか、ステータスや利用運賃を変えると結果は大きく変わってくるので、けっこうおもしろいですよ。
最後に
さて、「ANA航空券購入費用比較ツール」はいかがだったでしょうか!?
安易にマイルを利用して特典航空券で発券すればよい!と考えてしまう方も多いと思います(私です笑)が、獲得マイル数なども考慮すると、意外とクレジットカードでの購入が良かったり、スカイコインが良かったり、一緒にマイル割が良かったりもします。
航空券を購入する際は、頭が回らなくて後で後悔したりすることもあると思います。
使い勝手のあまりよくない部分(経由便が計算できなかったり、シーズンを選択させたり、カード還元率を2%固定だったり)もありますが、それでもけっこう便利なツールだと思います。航空券購入前にはぜひ一度本ツールでチェックする習慣をつけてはいかがでしょうか!?
利用者が多そうなら都度ブラッシュアップしていきたいと思います。ちなみに国際線特典航空券の場合の諸税を入力させるのを忘れていましたが、そこは近々入力フィールドを追加したいと思いますので、とりあえずは自分で計算しといてください。(笑)
まずは、購入している航空券や、購入を検討している航空券でもあればぜひとも試してみてください!!
ちなみに、考え方が不足していたり、計算間違っているところがあったら教えてくださいね^^;