台北で人気の観光地と言えば、千と千尋のモデルにもなったと言われている(公式には否定されています)「九份(チウフェン)」と天燈(ランタン)上げで有名な「十分(シーフェン)」の2つは真っ先に上がってくる観光地で、外すことはできません。
今回、初めて「九份」と「十分」の2つをまわってきましたので、初めての旅行者目線で紹介していきたいと思います。実際に行ってみたら2つの街とも絶景でやっぱりお勧めですよ!!
九份&十分の場所
九份、十分はどちらも台北から東部へ35キロくらいの場所にあります。同じ方向にあり、どちらも小さな町なので、両方とも一度に回ってしまう方が多いようです。
とは言え、九份は夕暮れから徐々に明かりが灯りだして幻想的になっていきますし、十分の天燈上げも夜のほうが幻想的になります(たぶん)ので、なかなか悩ましいところです。九份と十分の移動にはそこそこ時間がかかる(タクシーでも3,40分、電車&バスだと1時間半くらい)ため、一日で両方回る場合はどちらかは日中、どちらかは夕方~夜という形になると思います。
私は、やはり最初は夕暮れ~夜の幻想的な九份をみたいと思い、日中に十分、夕方から九份を観光しました。
台北→十分への移動
台北→十分への移動は主にタクシー、バス、鉄道の3つの方法がありますが、私は時間もあったので、台湾の鉄道ローカル路線(平渓線)を利用してみたいと思い、今回は鉄道で十分まで向かうことにしました。鉄道では台北駅→瑞芳駅(乗り換え)→十分駅というように乗り換えて移動します。乗り継ぎが1回ありますが、瑞芳駅は小さい駅ですし、特に迷うところは全くありませんでした。
なお、瑞芳駅→十分駅は平渓線となりますが、1時間に1本しか走ってないので事前に運行時間を調べてから、台北発何時くらいの電車に乗るか決めることをお勧めします。
少し見ずらいですが、上の画像は瑞芳駅で撮った平渓線の時刻表(2019年9月)です。赤枠部分の瑞芳駅→十分への出発時間をチェックしておきましょう。(復路も鉄道を利用する場合は、下の表の十分発の時間をチェックしてください。)
さて、実際の移動です。
台北駅では4番線から乗車します。4番線の行先に「瑞芳」と記載されていますので、わかりやすいですね。ちなみに、悠遊カード(日本でいうsuicaのようなもの)があると、電車(平渓線等も含む)もバスも全てICタッチでいけるのでかなり便利です。悠遊カードは駅やコンビニでチャージできますので、台湾でバスや電車を利用する場合は、必ず購入するようにしましょう。
ホームの時刻表です。車種が「區間車(自由席の鈍行)」、「區間快(自由席の快速)」で、行先が「基隆以外」の電車に乗ります。(行先が「基隆」の場合は「瑞芳」へ行くのに乗り換えが必要になりますので、ご注意ください)
私は12:36の「蘇澳」行きの「區間車」に乗車しました。大体50分程度で瑞芳駅に到着します。ちなみに私はあまり調べずに台北発の電車に乗ったので、瑞芳駅で30分以上の待ち時間となりました^^;
こちらが平渓線の電車です。この味のある電車で、十分まで向かいます。
瑞芳駅からは大体30分くらいで十分に到着します。なお、十分に到着のする少し前から十分老街すれすれのところを電車が走るので、スマホなど見ないで景色を楽しみましょうね。
十分の街並み
十分老街は線路沿いにたくさんのお店が連なっています。そこまで広いわけではなく、中心部はたかだか200メートルとかそのくらいだと思います。私は土曜日に行ったためか人はすごく多かったですが、とても雰囲気がある街です。
天燈上げはだいたい150元(510円程度)です。私は一人だったので、たくさんの観光客が上げているのをみてひっそりと楽しみました。
空を見上げるとこんな感じ。夜でもっと上がる数が多くなるといい感じになると思うんですけどね~。せめて青空だったなら…。
十分といえば街すれすれの電車もとてもいい感じで、是非とも写真に納めたいところです。電車が通るタイミングは、1時間に1本、時間は先ほどの時刻表を参考にしてください。私は14:30頃十分駅に到着して、15:40発の電車で瑞芳へ戻りましたが、その時の電車の写真を撮るチャンスは2回でした。
十分駅での待ち合わせ時間はけっこう長かったため、電車で十分駅に到着した後、十分老街のほうへ歩いていくとそれほど急がなくても十分→瑞芳方面への電車が通るのに間に合い、1回目の写真が撮れました。
次は瑞芳→十分の電車の出発時間の10分くらい前に瑞芳→十分方面への電車が通りましたので、その写真を撮ってから十分駅に移動しました。(こちらは電車に乗り遅れては困るので、やや十分駅よりで写真を撮るのがいいと思います)
※時間帯によっては上記とは異なりますので、十分駅の上り、下りの出発時間を確認して判断してください。
あと、十分駅から徒歩3分くらいのところに全長130mほどのつり橋(静安吊橋)があります。こちらはけっこうな高さでまぁまぁ揺れました。周辺の自然は美しいとはいえ、個人的には時間が余った時に立ち寄るくらいでいいかなと思います。
十分→九份への移動
十分から九份へはタクシー(800元程度?)、鉄道+タクシー(230元程度)、鉄道+バス(35元)での移動となりますが、今回私は時間もあったため、鉄道+バスで九份まで移動しました。
往路の逆で平渓線で十分から瑞芳駅まで戻り(30分程度)、瑞芳駅からバスで九份まで移動(20分程度)です。瑞芳駅から九份へ行くバス停は、瑞芳駅からは少しだけ離れていましたので、以下の地図をご覧ください。
九份へは827、856、965、788、1062のバスで行けます。今の時代はGoogleマップで確認すれば簡単に乗るべきバスを確認できますが、実際に案内を見ると安心しますよね。
九份の街並み
九份はかなり広いですね!千と千尋の神隠しの湯婆婆の屋敷のモデルにもなったと言われる「阿妹茶酒館」がどこにあるのかさっぱりわかりませんでした。
私は上り坂が少ないということで九份老街のバス停で降りて「基山街」から歩き始めましたが、こういった両脇に土産物屋が並んでいる路地がずーっと続いていました。風情ある街並みでぶらっと散策しているだけで楽しいです。ちなみに、上記写真は人がかなり少ないタイミングで撮ったもので、実際にはどこもすごく人が多かったです。
こちらが、一番有名な「阿妹茶酒館」です。
場所は少し分かりにくいので、見つけられない場合はGoogleマップで位置を確認することをお勧めします。(私は九份老街のバス停で降りて基山街から歩いたのでわかりにくかったですが、九份派出所のバス停で降りた場合は、坂道を登っていけばたどり着きます)
少し時間がある場合は九份老街のバス停で降りて「基山街」からゆっくり九份の街を楽しみながら歩くのがいいと思いますし、時間があまりないなら九份派出所から坂道「豎崎路」を上ればいいと思います。
「阿妹茶酒館」は、向かいの「海悦楼茶坊」から写真を撮るのがお勧めとのことで行ってみました。
「海悦楼茶坊」は3階までありますが、阿妹茶酒館側のテラス席はテーブル席2つしかなかったので、テラス席に座りながらを阿妹茶酒館の写真を撮ることは難しそうです。私は1時間以上滞在して、テラス席のほうを伺っていましたが、席が空くことはありませんでした^^;
なお、「海悦楼茶坊」の入り口付近は日が沈んだ後は大混雑(入口付近も写真スポットなので)、「海悦楼茶坊」も満席?で入店待ちとなっていたので、もし行く場合は日が沈むよりも少し前にお店に入ることをお勧めします。
こちらは3階テラス席から撮った写真です。やはり暗くなってきてからのほうが雰囲気が出て来ますよね!
こちらは帰り際、2階テラスから撮った写真。角度的に3階より2階のほうがいいかもしれません。が、よくよく見ると右下の電線が邪魔ですね…。
こちらは1階から撮った写真。1階もいいですね!ただ、こちらも電線がけっこう邪魔でした。
こちらは「海悦楼茶坊」を出て、坂を下っていったところで撮った写真。「豎崎路」という坂道でものすごく人が多いですが、この雰囲気はかなりいいです♪やはり日中より、日が沈んだ後のほうが幻想的です。
ちなみに、先日購入したGoProでタイムラプス映像を初めて撮ってみたので、一応upしておきます(失敗作ですが…)。もう少し撮影間隔を長くしないと変化が分かりにくいってのと、けっこう暗くなってきたと思って撮影停止しましたが、動画で見ると意外と明るいうちに止めてしまったみたいです^^;
九份→基隆、台北への移動
九份から台北に戻る場合も、主にタクシー、バス、バス+鉄道(瑞芳駅までバスで移動+台北駅まで鉄道)の3つの方法のいずれかになります。バスで台北まで一発で行くのが楽だと思いますが、そちらのバスは混むようですね。
私は、せっかく台北東部のほうに来ていたので、そのまま台北には戻らず、基隆へ行くことにしました。
基隆行きのバスは788番のバスで1本で行くことができ、所要時間は1時間ちょっと、30元(約100円)でした。19時頃のバスに乗りましたが、バスも全然すいてましたし、基隆廟口夜市は圧倒的迫力のある夜市でしたので、少し寄り道して台北へ戻るのもいいと思いますよ^^;
基隆から台北への移動は鉄道でもいいですが、バスだといくつかの路線があり、ホテル近くまで一気に帰れてしまったりできるのでバスでの移動がお勧めです。
最後に
今回、初めて千と千尋のモデルにもなったと言われている「九份(チウフェン)」と天燈(ランタン)上げで有名な「十分(シーフェン)」に行ってきました。
私は土曜日に訪れたこともあり、どちらもものすごく観光客が多かったですが、どちらも行っておいて損はない観光地だと思います。まだ訪れたことがない方は、ぜひ訪れてみてください♪